こんにちは、管理人のdoggoです
子犬を家族に迎えると、一緒にお出かけする日が待ち遠しいものですね。
しかし、多くの飼い主さんが直面するのが、子犬とお出かけでトイレをどうするかという問題です。
特に初めて犬を飼う方にとっては、トイレのしつけは大きな悩みの種ではないでしょうか。
お出かけ先でのトイレの失敗は避けたいですし、周囲へのマナーも気になります。
この記事では、子犬とのお出かけを心から楽しむために、トイレに関するあらゆる疑問や不安を解消します。
お家でできる基本的なしつけから、お出かけ当日に必要な持ち物、そして外出先でスムーズにトイレをさせるための具体的なコマンドやタイミングの見極め方まで、段階を追って詳しく解説していきます。
また、車でのドライブや少し遠出の旅行といった特別なシチュエーションでの注意点や、万が一の失敗に備えた対策も網羅しました。
この記事を読めば、トイレシートの上手な活用法から、休憩の取り方、守るべきマナーまで、子犬とのお出かけに必要な知識がすべて身につきます。
万全の準備を整えて、子犬との素敵な思い出をたくさん作りましょう。
◆このサイトでわかる事◆
- お出かけ前に習得すべきトイレのしつけ
- 外出時に必須のトイレ用持ち物リスト
- 外出先でのトイレ場所の選び方とマナー
- トイレを促すためのコマンドトレーニング法
- 車でのお出かけにおけるトイレの注意点
- トイレの失敗を防ぐための具体的なコツ
- 外出先でトイレができない時の最終手段
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初めての子犬とお出かけでトイレに困らないための準備
◆この章のポイント◆
- お出かけ前に済ませるトイレのしつけ
- 事前に確認したいトイレの場所とマナー
- 忘れずに揃えたいトイレの持ち物リスト
- トイレのタイミングを教えるコマンド
- 車でのお出かけでのトイレの注意点
お出かけ前に済ませるトイレのしつけ
子犬とのお出かけを成功させる鍵は、家の中での基本的なトイレトレーニングが完了しているかどうかにかかっています。
外出先という慣れない環境でいきなりトイレをさせようとしても、子犬は混乱してしまうでしょう。
まずは、家の中でトイレの成功体験をたくさん積ませてあげることが、何よりも大切なのです。
基本となるのは、トイレシートの上で排泄することを教えるトレーニングです。
子犬がソワソワし始めたり、床の匂いをクンクン嗅ぎだしたりしたら、それはトイレのサインかもしれません。
そのタイミングを逃さず、優しくトイレサークルやトイレシートの上へ誘導してあげましょう。
そして、無事に排泄できたら、大げさなくらい褒めてあげることがポイントです。
「すごいね！」「えらいね！」と声をかけ、おやつをあげるなど、子犬にとって「ここでトイレをすると良いことがある」と学習させます。
これを繰り返すことで、子犬はトイレの場所を正確に覚えていきます。
特に、子犬がトイレをしやすいタイミングを把握しておくことが成功率を高めます。
一般的に、寝起き、食後、遊んだ後などが、トイレに行きたくなるタイミングと言われています。
このタイミングでトイレに連れて行くことを習慣づけることで、失敗を減らし、成功体験を効率的に積ませることができます。
もし失敗してしまっても、絶対に叱ってはいけません。
子犬はなぜ叱られているのか理解できず、排泄行為そのものを悪いことだと勘違いしてしまう恐れがあります。
そうなると、飼い主の見ていない場所で隠れてトイレをするようになってしまうかもしれません。
失敗した場合は、黙って静かに片付け、消臭スプレーなどで匂いを完全に取り除くことに専念しましょう。
匂いが残っていると、そこをトイレの場所だと勘違いして、同じ場所で繰り返してしまうからです。
さらに、お出かけの練習として、家のベランダや庭でトイレをさせてみるのも良い方法です。
外の空気に触れながら、トイレシートの上で排泄する練習をしておくことで、本番のお出かけでもスムーズにトイレができる可能性が高まります。
このように、家での地道なトレーニングが、楽しいお出かけの土台となるのです。
事前に確認したいトイレの場所とマナー
子犬とお出かけでトイレの問題をクリアするためには、事前の情報収集と計画が非常に重要になります。
どこへ行くか決めたら、次はその場所で犬のトイレが許可されているか、どこなら可能なのかを必ず確認しましょう。
最近では、ドッグランが併設された公園やサービスエリア、ペット同伴可能な商業施設など、犬用のトイレが設置されている場所も増えてきています。
このような設備が整っている場所は、初心者飼い主さんにとっても安心して利用できるでしょう。
お出かけ先のウェブサイトをチェックしたり、電話で直接問い合わせたりして、事前に情報を得ておくと当日の行動がスムーズになります。
もし、専用のトイレがない場所へ行く場合は、どこでなら排泄させても良いかを考える必要があります。
一般的には、公園の隅の草むらや植え込みなどが考えられますが、場所によっては「ペットの排泄禁止」の看板が立っていることもあります。
建物の入り口付近や、多くの人が通る歩道の真ん中、駐車場の車の下などは絶対に避けなければなりません。
基本的には「人目につきにくく、他の人の迷惑にならない場所」を選ぶのが鉄則です。
そして、場所と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのがマナーを守ることです。
当たり前のことですが、排泄物は必ず飼い主が責任を持って処理しなければなりません。
ウンチはビニール袋で確実に回収し、持ち帰るのが基本です。
おしっこをした場合は、ペットボトルの水で流すのが良いとされていますが、これも場所によります。
アスファルトやコンクリートの上であれば水で流すことでシミや匂いを軽減できますが、芝生や土の上で大量の水を流すと、かえって広範囲に匂いを広げてしまう可能性も指摘されています。
その場の状況を判断し、トイレシートを敷いてその上でさせるなどの配慮も有効です。
トイレシートで吸収させれば、後処理も簡単で衛生的です。
また、排泄中やその前後は、子犬が無防備になりがちです。
リードを短く持ち、他の人や犬が近づいてこないか周囲を警戒してあげるのも飼い主の役目です。
子犬が安心して排泄できる環境を整えてあげましょう。
これらのマナーを守ることは、他の利用者への配慮であると同時に、犬を連れている人全体のイメージを守ることにも繋がります。
「犬連れの人はマナーが良い」と思ってもらえれば、将来的にペット同伴可能な場所がさらに増えていくかもしれません。
忘れずに揃えたいトイレの持ち物リスト
子犬とのお出かけは、楽しみな反面、何を持って行けば良いのか悩むことも多いでしょう。
特にトイレ関連のグッズは、忘れると大変なことになりかねません。
ここでは、子犬とお出かけでトイレに困らないために、絶対に持っていくべき必須アイテムと、あると便利なグッズをリストアップしてご紹介します。
これらのアイテムをまとめた「お散歩バッグ」を常に用意しておくと、急なお出かけにも対応できて便利です。
まずは、何が何でも忘れてはならないアイテムからです。
これらがないと、マナー違反になったり、後始末に困ったりする可能性があります。
- トイレシート：吸収性の高いペット用のシートです。地面に敷いてその上で排泄させれば、後処理が格段に楽になります。汚れた場所を拭くのにも使えるので、多めに持っていくと安心です。
- ビニール袋（うんち袋）：排泄したウンチを回収するための袋です。中身が見えにくい色付きのものや、消臭効果のあるタイプがおすすめです。こちらも複数枚用意しておきましょう。
- 水を入れたペットボトル：おしっこを流すための水です。水道が近くにない場合に備えて必ず持参しましょう。キャップ部分がシャワー状になっている専用グッズも市販されています。
- トイレットペーパー・ティッシュ：ウンチを掴む際に使ったり、お尻の汚れを拭いたりするのに役立ちます。水に流せるタイプのトイレットペーパーが便利です。
次に、必須ではないものの、持っていると快適さや安心感が格段にアップする便利グッズです。
特に長時間のドライブや旅行の際には、これらのアイテムが役立つ場面が多くあります。
- マナーポーチ（消臭ポーチ）：回収したウンチを入れるための専用ポーチです。消臭機能が付いているため、バッグの中や車内に嫌な匂いが広がるのを防いでくれます。
- ウェットティッシュ：ペット用のノンアルコールタイプがおすすめです。手足やお尻が汚れた時にさっと拭けて重宝します。
- 消臭・除菌スプレー：万が一、粗相してしまった場合に、匂いを消し、除菌するためのスプレーです。携帯用の小さなサイズのものを選びましょう。
- 予備のリードや首輪：万が一、今使っているものが壊れたり、汚れたりした場合の予備です。特に活発な子犬の場合は、何があるか分かりません。
- おやつ：トイレが上手にできた時のご褒美用です。成功体験と結びつけることで、しつけの効果を高めます。
これらの持ち物をリスト化し、お出かけ前に指差し確認する習慣をつけると、忘れ物を防ぐことができます。
準備を万全にすることで、飼い主さんの心にも余裕が生まれ、子犬とのお出かけを純粋に楽しむことができるようになるでしょう。
トイレのタイミングを教えるコマンド
家の中では完璧にトイレができるのに、なぜか外に出ると全くしなくなってしまう、という悩みを持つ飼い主さんは少なくありません。
その原因の一つは、外の世界が子犬にとって刺激が多すぎることです。
知らない匂いや音、動く人や車など、好奇心をくすぐるものばかりで、トイレに集中できないのです。
そこで役立つのが、「トイレのコマンド（合図）」です。
特定の言葉と排泄行為を結びつけることで、飼い主が「今、ここでトイレをするんだよ」と子犬に伝え、排泄を促すことができるようになります。
このコマンドトレーニングは、子犬とお出かけでトイレをスムーズに済ませるための非常に有効な手段です。
まず、コマンドとなる言葉を決めます。
「ワンツー、ワンツー」や「シーシー」「チッチ」など、短くて覚えやすく、日常会話ではあまり使わない言葉が良いでしょう。
家族で同じコマンドを共有することも大切です。
トレーニングは、まず家の中から始めます。
子犬がトイレシートの上で排泄を始めた瞬間に、決めたコマンドを優しく、繰り返し唱えます。
例えば、「ワンツー、ワンツー、いい子だね、ワンツー」といった具合です。
そして排泄が終わったら、すぐに「上手だね！」と褒めてご褒美のおやつをあげます。
この一連の流れを、毎回のトイレで根気強く繰り返します。
重要なのは、排泄中にコマンドを言うことです。排泄前に言っても、子犬は何のことか理解できません。
これを続けることで、子犬の頭の中で「ワンツーという言葉＝排泄＝褒められる」という関連付けが出来上がっていきます。
家でのトレーニングで、コマンドと排泄が結びついてきたと感じたら、次はいよいよ外での実践です。
お出かけ先で、ここならトイレをしても大丈夫という場所に子犬を連れて行きます。
そして、静かにコマンドを唱え始めます。
最初は遊びに夢中で聞いてくれないかもしれませんが、焦らずに待ちましょう。
子犬が地面の匂いを嗅ぎ始めたり、クルクル回りだしたりしたら、チャンスです。
コマンドを言い続け、排泄を促します。
もし、外でコマンドでトイレができたら、家で成功した時以上に褒めてあげてください。
特別なご褒美をあげるのも良いでしょう。
このコマンドをマスターすれば、ドッグランで遊ぶ前や、カフェに入る前など、飼い主がさせたいタイミングでトイレを済ませることができるようになり、お出かけの行動範囲が格段に広がります。
根気は必要ですが、挑戦する価値は十分にあります。
車でのお出かけでのトイレの注意点
子犬を連れて車で出かけることは、行動範囲を広げ、多くの楽しい経験をさせてあげる絶好の機会です。
しかし、ドライブには特有のトイレ問題がつきものです。
ここでは、車でのお出かけで子犬のトイレに困らないための注意点と対策を詳しく解説します。
まず、最も重要なのは、出発前に必ずトイレを済ませておくことです。
家を出る直前に、散歩を兼ねて排泄を促しましょう。
これにより、車に乗ってすぐに「トイレに行きたい」となるのを防ぐことができます。
次に、車内の準備です。
子犬を安全に乗せるために、クレートやドライブボックスを用意するのが理想的です。
そのクレートの底には、防水シートやペットシーツを何枚か重ねて敷いておきましょう。
万が一、車内で粗相をしてしまっても、シートを交換するだけで済み、車のシートを汚すのを防げます。
特に、まだトイレトレーニング中の子犬や、車に慣れていない子犬は、不安や興奮から粗相をしてしまう可能性が高いので、この対策は必須です。
ドライブ中は、こまめな休憩を計画的に取ることが大切です。
人間の都合だけでなく、子犬のペースに合わせて、最低でも1時間半から2時間に一度は休憩を取りましょう。
サービスエリアやパーキングエリアに立ち寄り、車から降ろして気分転換させてあげます。
その際に、ドッグランがあれば軽く運動させ、トイレも促しましょう。
ドッグランがない場合でも、隅の安全な草むらなどに連れて行き、排泄の機会を与えてあげることが重要です。
なかなかトイレをしない子でも、少し歩き回らせることで腸が刺激され、便意を催すことがあります。
また、食事や水分の与え方にも工夫が必要です。
車酔いを防ぐためにも、出発直前の食事は避けた方が無難です。
食事は出発の2時間前には済ませておきましょう。
水分補給は脱水症状を防ぐために必要ですが、一度に大量に飲ませると尿意が近くなります。
休憩のたびに、少量ずつ水を与えるように調整しましょう。
万が一、車内で粗相をしてしまった場合のことも考えておきましょう。
前述のトイレシートの準備に加え、汚れた体を拭くためのウェットティッシュ、匂いを消すための消臭スプレー、そして汚れたタオルなどを入れるビニール袋も忘れずに用意しておくと、冷静に対処できます。
決して子犬を叱らず、速やかに後処理を済ませることが大切です。
これらの準備と配慮があれば、車での子犬とお出かけでトイレに悩まされることなく、快適なドライブを楽しむことができるでしょう。
子犬とお出かけでトイレの失敗を防ぐ実践的な方法
◆この章のポイント◆
- トイレシートの上手な使い方とコツ
- 外でしかしない場合のトイレのさせ方
- トイレの失敗を減らすためのポイント
- 落ち着いてトイレができる環境の作り方
- どうしても子犬とお出かけでトイレができない時の対処法
トイレシートの上手な使い方とコツ
トイレシートは、子犬とお出かけでトイレ問題を解決するための、まさに「神アイテム」と言えるでしょう。
しかし、ただ持っているだけではその真価を発揮できません。
ここでは、お出かけ先でトイレシートを上手に活用するための具体的なコツをご紹介します。
まず、トイレシートに慣れさせることが大前提です。
家でのトイレトレーニングの段階から、様々な場所（リビング、寝室、ベランダなど）にトイレシートを置いて排泄する練習をしておくと、外出先でもシートの上でしやすい傾向があります。
「トイレシート＝トイレの場所」という認識を、子犬にしっかりと植え付けておくことが重要です。
お出かけ先では、適切な場所にトイレシートを設置することが成功の鍵を握ります。
アスファルトやコンクリートの上、カフェのテラス席の足元など、直接おしっこをさせたくない場所で特に有効です。
シートを広げる際は、風で飛ばされないように四隅を石や荷物で押さえる工夫をしましょう。
また、子犬が落ち着けるように、人通りが少なく、静かな場所を選ぶのがポイントです。
なかなかシートの上に乗ってくれない場合は、普段家で使っている、少しおしっこの匂いがついたシートを一枚持参するのも効果的なテクニックです。
自分の匂いがすることで、そこがトイレの場所だと認識しやすくなり、安心して排泄できることがあります。
ただし、衛生面を考慮し、ジップロックなどの密閉できる袋に入れて持ち運びましょう。
トイレシートには様々なサイズや厚みがあります。
お出かけ用には、吸収力が高く、横漏れしにくい厚手のタイプがおすすめです。
また、子犬の体のサイズよりも十分に大きいサイズのシートを用意すると、的を外してしまう失敗を減らすことができます。
レギュラーサイズとワイドサイズの両方を持っていくと、場所に応じて使い分けができて便利です。
携帯用のトイレトレーを活用するのも良い方法です。
折りたたみ式で持ち運びが簡単なものが市販されています。
トレーを使うことで、シートがずれにくくなるだけでなく、子犬にとって「ここはトイレ」という目印がより明確になります。
特に、家で常にトレーを使っている場合は、同じ環境を再現してあげることで、成功率がぐっと高まるでしょう。
使用済みのトイレシートの処理もマナーの一つです。
くるくると丸めてビニール袋に入れ、しっかりと口を縛ってから持ち帰ります。
決して、公園のゴミ箱やお店のトイレなどに捨ててはいけません。
これらのコツを実践すれば、トイレシートはどんな場所でもプライベートトイレに早変わりします。
ぜひマスターして、お出かけをより快適なものにしてください。
外でしかしない場合のトイレのさせ方
「家の中では全くトイレをしないのに、散歩に連れて行くと必ずする」という、いわゆる「外でしかしない」タイプの犬がいます。
一見すると、家を汚さないので良いことのように思えるかもしれません。
しかし、これにはいくつかの問題点が潜んでいます。
例えば、悪天候の日には散歩に行けず、犬が長時間トイレを我慢することになってしまいます。
これは、膀胱炎などの病気のリスクを高める可能性があります。
また、飼い主の体調が悪い時や、シニア犬になって散歩が困難になった場合にも、排泄の管理が非常に難しくなります。
子犬のうちから、室内でも室外でもトイレができるようにしつけておくのが理想的です。
もし、すでに「外でしかしない」習慣がついてしまっている子犬の場合、その修正には根気強いトレーニングが必要になります。
まず、なぜ外でしかしないのか、その理由を考えてみましょう。
多くの場合、子犬の頃に室内でのトイレの失敗を強く叱られた経験から、「家で排泄するのは悪いことだ」と学習してしまったケースが考えられます。
あるいは、散歩中の特定の場所（草むら、土の上など）をトイレとして強く認識してしまい、それ以外の場所では落ち着いて排泄できなくなっているのかもしれません。
室内でのトイレを再学習させるためには、まずトイレ環境を見直すことから始めます。
犬が落ち着ける、部屋の隅や壁際などに、広めのトイレサークルを設置します。
その中に、子犬の足裏の感触が好きな素材に近いトイレシート（例えば、芝生風のシートなど）を敷き詰めてみるのも一つの手です。
そして、散歩で排泄した直後の尿を少量ティッシュに含ませ、そのトイレシートに匂い付けをしておきます。
トレーニングのタイミングは、朝一番の排泄時が最も効果的です。
朝起きたら散歩に行く前に、まずトイレサークルに子犬を入れ、排泄を促します。
ここで役立つのが、前述のトイレコマンドです。
「ワンツー、ワンツー」などと声をかけ、排泄するまで根気強く待ちます。
最初は30分以上かかるかもしれませんが、ここで諦めて散歩に連れて行ってはいけません。
もし、室内で排泄できたら、これ以上ないというくらい褒めちぎり、特別なおやつをあげましょう。
そして、そのご褒美として散歩に連れて行ってあげます。
これを繰り返すことで、「家でトイレを済ませると、楽しい散歩に行ける」という新しい学習を促します。
このトレーニングは時間がかかるかもしれませんが、将来の愛犬の健康と、飼い主の負担軽減のために、挑戦する価値は十分にあります。
焦らず、子犬のペースに合わせて取り組んでいきましょう。
トイレの失敗を減らすためのポイント
どんなにしっかりと準備やしつけをしても、子犬とお出かけでトイレの失敗をゼロにするのは難しいことです。
子犬はまだ体の機能が未熟で、我慢できる時間も短いです。
しかし、いくつかのポイントを押さえておくことで、失敗の確率をぐっと減らすことは可能です。
最も重要なポイントは、子犬の行動をよく観察し、トイレのサインを見逃さないことです。
子犬はトイレがしたくなると、特有の行動を見せることが多いです。
- 床や地面の匂いを熱心に嗅ぎ始める
- 同じ場所をクルクルと何度も回り始める
- ソワソワと落ち着きがなくなり、ウロウロしだす
- 急に遊びをやめて、部屋の隅に行こうとする
これらのサインに気づいたら、すぐにトイレに連れて行くか、トイレシートを広げてあげましょう。
お出かけに夢中になっていると、つい子犬から目を離してしまいがちですが、常に気にかけてあげることが失敗を防ぐ第一歩です。
次に、トイレのタイミングを飼い主が管理してあげることも大切です。
子犬に「トイレはまだ？」と聞くのではなく、こちらから積極的にトイレに誘うのです。
「寝起き」「食後」「遊んだ後」のトイレのゴールデンタイムはもちろんのこと、お出かけ中は「車から降りた直後」「ドッグカフェに入る前」「ドッグランで遊んだ後」など、行動の節目節目でトイレ休憩を挟むように計画しましょう。
「まだ大丈夫だろう」と油断せず、こまめに機会を作ってあげることが、予期せぬ場所での粗相を防ぎます。
子犬の興奮をコントロールすることも、失敗を減らす上で意外と重要です。
特に、他の犬や人に会って大はしゃぎしている時や、初めての場所でテンションが上がっている時は、膀胱のコントロールが効かなくなって、嬉しさのあまりおしっこを漏らしてしまう「うれしょん」をすることがあります。
これは生理現象なので叱っても意味がありません。
あまりにも興奮しているようなら、一旦その場から離れて落ち着かせたり、「おすわり」や「まて」などのコマンドで冷静にさせたりする時間を作りましょう。
そして、万が一失敗してしまった時の心構えも大切です。
失敗は、子犬のせいではありません。
それは、飼い主がサインを見逃したり、トイレのタイミングを逃したりした結果です。
決して感情的に叱ったり、騒いだりせず、黙って速やかに片付けましょう。
そして、「次はもっと早く気づいてあげよう」と反省し、次に活かすことが何よりも重要です。
失敗を恐れすぎず、大らかな気持ちでいることが、結果的に子犬の安心感に繋がり、トイレトレーニングを円滑に進める秘訣なのかもしれません。
落ち着いてトイレができる環境の作り方
子犬が外出先でなかなかトイレをしてくれない理由の一つに、「落ち着かない」という心理的な要因が大きく関わっています。
特に繊細な性格の子犬は、周囲の環境が気になってしまい、排泄に集中できません。
子犬とお出かけでトイレを成功させるためには、彼らが安心して排泄できる環境を、飼い主が意図的に作り出してあげる必要があります。
まず、場所選びが最も重要です。
人や車の往来が激しい場所、他の犬がたくさんいる場所、大きな音がする場所などは避けましょう。
公園であれば賑やかな中央の広場ではなく、端の方にある静かな植え込みの影や木の根元などを選びます。
サービスエリアであれば、建物の入り口から離れた、隅の方の緑地帯などが適しています。
ポイントは、子犬の視界に入る刺激をできるだけ減らしてあげることです。
次に、飼い主自身の態度も、子犬の安心感に大きく影響します。
飼い主が「早くしてくれないかな」「また失敗するかも」と焦ったり、イライラしたりしていると、その緊張感がリードを通じて子犬に伝わってしまいます。
子犬は「何か悪いことが起こるのかな？」と不安になり、ますます排泄できなくなってしまいます。
飼い主はリラックスして、「時間はたっぷりあるよ」という大らかな気持ちで、静かに待ってあげることが大切です。
リードは少し長めに持ち、子犬が自分の好きな場所を選んで匂いを嗅げるように、ある程度の自由を与えてあげましょう。
物理的にプライベートな空間を作り出すのも非常に効果的な方法です。
例えば、折りたたみ式のサークル（プレイペン）を持参し、その中でトイレをさせるという方法があります。
サークルで囲われた空間は、子犬にとって自分だけのテリトリーとなり、外からの刺激が遮断されるため、安心して排泄に集中しやすくなります。
サークルの中に、いつも家で使っているトイレシートやタオルを置いてあげると、さらに安心感が増すでしょう。
車の中をトイレ休憩の場所として活用するのも一つの手です。
クレートやドライブボックスの中は、子犬にとって慣れたプライベート空間です。
休憩の際に、クレートの中に新しいトイレシートを敷いてあげると、そこでしてくれることがあります。
特に、外の環境を怖がる子犬には有効な方法です。
また、トイレのコマンドも、子犬を排泄に集中させるスイッチとして機能します。
静かな場所で優しくコマンドを唱え続けることで、周りの刺激から意識を切り替えさせ、「今はトイレをする時間なんだ」と理解を促すことができます。
このように、場所選び、飼い主の態度、そして便利なグッズの活用によって、外出先でも子犬が落ち着いてトイレができる環境は作り出せます。
愛犬の性格をよく観察し、その子に合った方法を見つけてあげてください。
どうしても子犬とお出かけでトイレができない時の対処法
これまでにご紹介した様々な方法を試しても、どうしても子犬がお出かけ先でトイレをしてくれない、という状況は起こり得ます。
特に、環境の変化に敏感な子や、頑固な性格の子の場合、長時間我慢してしまうことも少なくありません。
そんな時の最終手段と、飼い主としての心構えについてお伝えします。
まず、大切なのは「諦めないこと」と「焦らないこと」です。
5分や10分でトイレをしないからといって、すぐに諦めてその場を離れてしまうと、子犬は「ここではしなくてもいいんだ」と学習してしまいます。
静かな場所に連れて行ったら、少なくとも15分から20分は根気強く待ってみましょう。
その間、飼い主はスマホをいじったりせず、子犬の様子を静かに見守ります。
もしそれでもしない場合は、一度気分転換を挟むのが効果的です。
場所を少し変えて軽く歩かせたり、短い時間だけ遊んであげたりすることで、心身の緊張がほぐれ、排泄に繋がりやすくなることがあります。
そして、少し時間を置いてから、再度トイレにチャレンジしてみましょう。
場所を変える際には、地面の素材を変えてみるのも一つの手です。
例えば、アスファルトの上ではしなくても、草むらの上に連れて行ったらするかもしれません。
あるいは、その逆で、草のチクチクした感触が嫌で、土や砂地の上ならするという子もいます。
子犬がどんな場所を好むのか、いくつか試して探ってあげましょう。
最終手段として、市販されている「トイレ誘導スプレー（おしっこ促進スプレー）」を使ってみるという方法もあります。
これは、アンモニアなどの成分で排泄を促す匂いをつけたスプレーで、トイレシーツや地面に吹きかけて使います。
効果には個体差がありますが、匂いに釣られて排泄するきっかけになる可能性があります。
ただし、常用するのではなく、あくまでトレーニングの補助として、ここぞという時に試してみるのが良いでしょう。
それでもどうしてもトイレをしない場合は、その日のお出かけは早めに切り上げるという決断も必要です。
長時間トイレを我慢させることは、子犬の身体に大きな負担をかけます。
膀胱炎などの病気の原因にもなりかねません。
お出かけを楽しむことよりも、子犬の健康を最優先に考えましょう。
家に帰って、ホッとして大量におしっこをするかもしれません。
その時は、叱らずに「よく我慢したね」と優しい気持ちで受け止めてあげてください。
そして、今回の経験を元に、「うちの子はまだ長時間の外出は早かったかな」「次はもっと近場で練習しよう」と、次の計画に活かすことが大切です。
子犬とお出かけでトイレができないのは、飼い主にとってもどかしく、不安なことですが、一回や二回の失敗で落ち込む必要はありません。
子犬は日々成長しています。
今日できなくても、何度も経験を積むうちに、必ずできるようになります。
愛犬のペースを信じて、焦らず、気長に付き合ってあげましょう。
本日のまとめ
- 子犬とのお出かけは事前のトイレ準備が最も重要
- 家でのトイレトレーニングが外出先での成功の土台
- 寝起き、食後、遊びの後はトイレのゴールデンタイム
- 失敗しても叱らず黙って片付けることが鉄則
- 行く先のトイレ場所とマナーの事前確認は必須
- トイレシートやうんち袋などの持ち物は忘れない
- 「ワンツー」などのコマンドは排泄を促すのに有効
- 車での移動中はこまめなトイレ休憩を計画する
- トイレシートは自分の匂いがついていると安心しやすい
- 子犬のトイレサイン（匂い嗅ぎ、回る）を見逃さない
- 人通りが少なく静かな場所がトイレ環境に適している
- 飼い主の焦りは子犬に伝わり排泄を妨げる
- どうしてもトイレができない時は早めに切り上げる勇気も必要
- 子犬の成長ペースを信じて気長にトレーニングを続ける
- 万全の準備と対策で子犬とお出かけでトイレの悩みは解消できる
愛犬の「食べない」に終止符を。手作り食レシピから生まれた『モグワン』
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参考サイト
ワンちゃん 外出時・旅行中のトイレ – 株式会社コーチョー
【トイレのしつけ】ホテルや友人宅…外出先でも「トイレシートの上」で排泄できるようになる方法とは
【トレーニング】犬連れお出かけ＆旅行に必須のトイレのしつけ[ペット・トラベルアドバイザー解説]
【プロ解説】犬を外でトイレさせるしつけ方法を簡単解説！ – 東京 DOGS
犬のトイレトレーニング！しつけのコツや失敗の原因について【獣医師監修】
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